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梅雨入り。

私にはなにがあるんだろう?
そんなことをまた、考え始めてしまってる。
生きてくのにも不器用で、自己表現もままならなくて、それでもうすぐ私も40代の仲間に入ろうとしてるなんて、一体全体どういうことだろうって、考えてそれで、こんな、迷子みたいに敗北感に苛まれてる。

そして、それを誰も知らない。

ぎこちなく笑って、ぎこちなく応答して、こんなんで、前進とかできるはずないって、本当は私、解かってる。
泣かせて、欲しいのかもしれない、私。

頑張って、前を向こうって。
強くなろうって、強くなきゃ、優しさも解からないで空虚に苛まれるから。
だから、私、強くなろうって、笑って、耐えて、呑み込んで、大きくはなったけど、大きくなった分、匙加減も計れなくなってる。
そうして気づいたら、泣くことを、忘れてた。
ひとりでなくことも、出来なくなってた。

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不調。

知らず知らず…なのか…違う。
本当は、気づきかけた時もあった。
ただ、目まぐるしく過ぎる中に、立ち止まる行為をしなかった私の落ち度。

自分の色が解からなくなってしまった。

いつでもon状態でいて、裏腹にoff状態でいるような。
そんな感覚で。
ついに、自分の色が?カタチが?自己表現が…解からなくなってしまって。
まるで迷子のよう。
ちょっとそんなんで立ち止まってしまったら、調子悪いって、自覚してしまった。
苦手な分野に挑むなんてこと、やっぱり困難なの?

心の奥はいつだってヒトリなはず。
その一人の中に、誰かがいてくれれば、本当には強くなれるって、そんなイメージはあくまでもイメージなだけ?
守りたいものがあれば、人は我慢もできるし、守ることに徹してこそ闘うことも出来るはず。
そういうのが上手くいかない時って、もしかして、本当は闘うことを知らないからなのかもしれないって、この歳になって考えて。
例えば、人を特別に一人大切に想って、どんなことも事実の奥の真実を信じるような深さで、それで表面化の事実を赦し続けて、受け入れ続けて、自分のキャパに合わなくならない訳もない。
そんなことも、今更のこの年齢で考える。

ふと思った。
どうしてちゃんと傷つくくらいの恋愛を大切にしてこなかったんだろうって。
こんなこと、それこそ今更、誰にも言えない。
近頃、本当に感じてるのは、底知れない敗北感。
負けるが勝ちなんて、なんだかんだ強がってきたようなこれまで。

昨夜、久々の同級生四人で顔を合わせて、来る夏の同窓会の打ち合わせなんて。
中学時代の同級生…とっても仲良かったとかじゃないのに、不思議と節々で蔭ながら支えてくれた気ごころ知れた彼らは、本当に何年振り?で集まったのに、なんでこんなに自然にいれるんだろうって思う。
お互いに毒なのかって言うくらい痛烈な言葉を投げ合うのに、それでも優しさがそこにあって。
ぁあ、いつの間にこんなに大人になったんだろって。
有難くもなる。

ちょっと、この不調の原因が判った気がした。

空廻るほどに、頑なに、張り過ぎた。

反省しよう。

時間はあるはず。

ちゃんと、私が呼吸をしよう。

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Please be together throughout my life.

今月も些細な行き違いからの静かな、だけど傷大きいケンカ。
仲直りも、出来たはずなのに、どこかシコリを残してる感じ。残しながらも、なにかにひたむきな感覚が伝ってくる。
要はお互いの20年で構築した価値観の違いの汲み取り方...そんな気がする。
ふたりには珍しくもう2週間、まともに会ってない。それでも5月。約束通り、今月から私の休日限定でお弁当配達は始める。
お互いがお互いにかなり特別に想ってもらってるって認識を持ちながらも傷つけ合って、それでもお互いにはお互いしかいないって認めあって、なのになのかだから、なのか、シコリはモヤのように視界を曇らせる。
自分の中の悲観的感情を突破らって、大雨からの大風が止んだ後のように、澄んだ心で見つめ直す。
根を張ったシコリは唯でさえ慎重な私に「万が一そうだとしても、それでもいいのか?」と不安を突き付けてくる。
考えるまでもない。
感じてるよ。
他人を想うのはこんなにも難しい。
精一杯になればなるほど、もつれ絡まる感情の渦に自分自身の真意を模索させられる。
先月、突然に連れて行かれた20年振りの彼の実家。変わらない家具やその色、配置に、お母さんの微笑みと、お母さんの彼への心配...思わず涙が一瞬にして溢れた。
初めましてのお父さんまで同席で、ご両親ともが子どもたちも連れて、うちで一緒に暮らさないかと言ってくれた。
「ダヤン、ばあちゃんに線香上げて欲しい。」そう言って仏壇へふたり。
うっかりまた泣きそうになりかけた彼は「車からタバコ取って来る」って、席を外した。
私のこと、私の実家の環境のことを訊いてくるお父さんの言葉はストレートで、私もストレートに返す。
お母さんは半ベソの微笑みで「そう言えばホント。昔もなんだかこんなことあったね。」って彼に「覚えてないくせに」なんて切り替えされたけど。
帰り際「この子を支えてあげてね。」と、真っ直ぐに私を見て柔らかく言ったお母さんの言葉はもう、約束で。大きくうなづいて「精一杯」と答えた私は、生涯忘れはしないだろうと漠然と思う。
先のことなんて分からない。ただ、彼の本当に大切に想っている人たちへ繋がれた時間を、私は彼の誠意だと思う。
そういう未来を、今から創っていけばいいと思う。そのための今、準備中なんだと漠然と思う。
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anniversary...39.

「誕生日、おめでとう……」
彼からのLINEが入ったのは、二男の卒業式も終わってからの早めの謝恩会が始まって間もなくだった。

抱え込んだ問題の一つひとつに向いだして、そんな中に突然の一週間出張なんかもあって、それまで最長でも週一で会ってた私たちにしては、二週間余り顔も合わせてなかったことが私からしてみれば彼なりの闘いがそこにあるんだろう…そんな感じだった。
「ダヤンの誕生日には…。」そう言っていた彼の出張も一ヶ月クルーになるところだったのを「一旦」という区切りで一週間に繰り上げて帰って来てくれたのに。
日常のLINEの中でも、いつもの彼の様子ではない空気感は存在していて、不安というよりは心配が募ってた。
そんな中で彼の前振りのない「誕生日」に、嬉しさよりも、文字だけじゃない本当に大丈夫な彼の姿を確かめたい想いに溢れて…。

謝恩会無事に終わり、送迎バスを降りた私に二次会の声もあったのを「今日は私も誕生日なので、しっかりちゃっかりこの後も予定があります~。」なんておどけて。
すっかり子どもたち公認になってる彼の元へ向った。

辿りついた部屋、真っ暗なままの玄関から奥へ進んでも彼の姿はなくて。
外へ戻ってみようとした私に「いるよ」と、真っ暗なままの玄関、照明を着けて笑うあなたはとても穏やかな面持ちだった。
そんなふざけ方、ほぼ初めてで、そんな穏やかな顔、久し振りすぎて、本当にホッとした私はもう、今日、今この瞬間に人生が終わっても「幸せでした」と言いきれる自信さえ湧いたほど。
なのに「おいで」とあなたが私に差し出してくれた小さな箱。
どう見てもアクセサリー。
ゆっくり開いた最後に出てきたピンクゴールドの細身のリング。

嬉しすぎて、胸一杯すぎて、勝手に涙こぼれて。
卒業式で散々泣いてたのに、溢れて。
動けなくなった私に、彼は手を取ってそのリングをはめてくれた。
私の左手、薬指にスッポリはまったそのリングは、私の両親の結婚指輪、父からの形見となってしまったお下がりのお守りの上でなんの違和感もなく、優しく暖かに煌めいた。
「ダヤンがそのお父さんからの指輪の話をしてくれたから、俺のはまだ重ねて着けるこれっぽちだけど、今はまだ、お父さんのを外さないで、俺のも、外さないでいてくれたら嬉しいよ。」と。

39年生きてきて、こんなに意味のある想いのある、感動込みの指輪をもらったのは、結婚までしておいて妙だけど。
本当に、初めてだったんだ。
「あなたがはめたんだから、私勝手には絶対外さないよ。」なんてことが、精一杯の返事だった。

ダヤンとはなんでも重ねていきたい。
本気のぶつかり合いも、相当きついだろうけどさ、ダヤンとなら、それさえも重ねて行きたい。
今はまだ本当にささやかだけど、時にはダヤンが頼ってくれたら嬉しいし、俺にできることなんか大したことないかもしれんけど、来年も再来年も、友達もおるやろうけど、ダヤンの誕生日は俺が祝いたいって、思ってるよ。
これは、ホワイトデーの分も込みやけどね。

そう言って笑ってくれたあなたが濁す言葉の先、今振り返って私は気づく。
私が確かな言葉になるように、頑張ってみるよ。

まさかその翌週に、ありえないほどの大喧嘩を、彼の望んだ本気のぶつかり合いをしてしまうなんて、予想もしてなかったけど。
そんな大喧嘩の途中でさえ、あなたは私の膝の上コトンと眠って。
哀しくてたまんないのに私も、そんなあなたが可愛くて仕方ないって気づいて。
一晩中、私の膝の上…よだれのおまけまでつけちゃうほどスヤスヤ眠って、朝まで本気で眠って、私なんか哀しくて痛いまんまなのに、ズルイなって、そんなことさえも「ダヤンと俺なら」の一つの根拠になっていけばいい。

「ダヤンにはまだ、子育てっていう大仕事が残ってる。だから、俺はダヤンのマイナスにはなりたくない。ダヤンがその大仕事を手放す時には、ダヤンの子どもたちより大変かもしれんけど、俺と……とかねww」
濁すくせに。
「商売人の嫁になるんやけん!!」
酔っぱらいすぎてなんか溢した…と、思ったら。
「ならんでもよかけど!!」
ハッと気づいて誤魔化してみたりw


ツンデレの君は…なかなか…可愛い分、面倒だわ。
それでも、ちゃんと私の意志を組んでくれてることは伝わってくる。

6年前の誕生日。
感動満載に贅沢に過して、こんな誕生日を超える誕生日なんてないだろうって心底思った。
君は、すごいよ。
再会からの再開3ヶ月で、私の記録を更新し続けてる。
20年越しの再開は元旦から。
これだって、ホント、作り話みたいだ。
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手紙。

20年前の別れの後、彼から届いた一通の手紙がある。
戻れない痛みを重ねて深く刻むことになった、彼からの手紙には「いつかおじいちゃん、おばあちゃんになっても、仲良く縁側でおしゃべりしながら笑いあってるような、そんな未来がくると思ってた。」と書かれてた。
私の事をどんだけ好きだとか、そんな手紙だったらきっと、私は忘れてしまっていただろうし、こんなに長く彼との別れを後悔の傷ともしなかった。
それはイコール、今の私にはなってなかった。

何度も読み返しては涙がこぼれたその手紙の話を彼にした時、「死ぬほど恥ずかしいから捨ててくれ!」と言われたけれど。
実家にしまいこんでいて、よもや私でも探し出して捨てる行為は非常に面倒だ。
それに、当時、涙枯れた後に書いた、届けないままの返事が一緒にしまわれてある。

先月、彼に振って湧いた長期出張の話し。
それで彼自身が躊躇していた時期に、「20年越しの手紙をあげる」と、したためてはみたものの、なかなか渡せる時が無くて。
その間にも会話やLINEくらいは交わすわけで。
そうこうしてる間に手紙の内容も伝えたものの中に含まれたりするから、結局彼に渡すまでの間に7回も書き直した。
そんなことを言っていたら「早く!」と手を出す。
まさか私の目の前で読む気なのかと問えば、いつも「私の事は私の責任」という私になぞって「俺の事は俺の勝手」とかなんとか……。
結局「恥ずかしいからやめてくれ!」という私を無視して読みだした彼は無口になって、突然立ち上がって物陰に隠れたかと思えば大きく息を吐いて帰ってきて、座ったかと思えば。
静かに大粒の涙をこぼし続けてた。

「俺、本気でダヤンと結婚する気やった。」

彼が泣き虫なことも知ってる。
私に似たとこもあって、強がりで気弱で。
それでも誰かのためなら、自分が傷つくことなんて厭わない。
誰にでも優しくて、それでついうっかり誤解されて、そんなだから、異性問題彼のせいみたいな話になる。
それなのに、傷つけたくなくて繰り返す、弱虫。
けど、そんな弱虫にしてしまったのは、私自身だったんだ。

「本当は長期出張、3年って言われてる。」
少し落ち着いてからポツリと溢した。
「ダヤン、待っててくれる?」
自分の音にのせた言葉を、どんなことがあっても守りぬきたい性分の私を解かっていて問う彼に、瞬間中考えて覚悟した私は「待ってるよ。その間に努力がなかったら待たんかもやけど(笑)」少しおどけて応えたのに。
また泣きだしそうになるから。

やっぱ、なんにも変ってなんかないじゃない!って、私は笑うしかなかったんだ。
結局、7回も書き直した手紙にそんな泣かせるほどの何かがあっただろうか?って、私の方が解からないのだけど……。
「結婚とかのカタチはいらない。ただ、こんなふうにいつまでも……」
言いかけた彼の真意を「また壊れるのが怖い?」と遮った。
大きく目を開けて、大きく頷いた。
合わせて私も頷くだけにした。
けれど、思う。
歳を重ねていくにつれ、身体的問題も当然出てくる時期に進むでしょう。
その時手を伸ばせない私なら、ただ、物語の一部。
綺麗な言葉を並べるだけの人なんだ。


その二日後。
何気ない会話のふとした隙間で彼は「ダヤン、もう、勝手に離れるなよ。」と言ってから振り向いて私を見るから、しっかり目を合わせた後にそらして「それでお互いの20年狂わせたからね。もう、私からは離れる予定はたてないよ。」と憎たらしく言ってみたら「離さない」とムッとした声が帰ってきた。
「なんかさ、歳とって、そのくせなんもないような生活で、それでもダヤンとやったら、やっぱ穏やかに縁側で日向ぼっことか……。」
昔の自分の手紙と被るようなこと言ってますよって、思ったら、私の方が泣きそうになったから、黙って静かに聴いていた。
恋愛小説なら、きっとここでハッピーエンドも悪くない。
けど、私たちは生きていて。
これは現実の日常の出来事で、私自身、誰かの作為的な物語なんじゃないの?って思ってしまうくらい、なんだか綺麗な恋愛話のように感じてしまう。
私にはこの心ひとつしか、アナタにあげれるものはないからねっていってるのに、彼はいう。
「その心が綺麗だから、ひとつしかないから、ダヤンなんだ。」と。
ダヤンの大事なものは、俺も大事にしたいと。

私は思う。
私たちお互いとそれぞれの困難は、もうしばらく続くだろう。
けれど、今のフタリの涙が真実なら、叶えられず途切れた未来はきっとその困難の先にちゃんと、あるよ。

そこから笑えるような20年前と変わらない甘えた彼本位のワガママなお説教が始まったから、静かに聴いたあと「お互いさまね」と笑ったけれど。
その翌日から、彼は自分の抱えたまんまのいくつかの問題処理に動き出した。

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